こんにちは、治療界の根本原因見極め施術家、津島げんき整体院の三輪 匠です。
今日は、頭痛、吐き気、胃のムカつきについてお話しようと思います。
頭痛、吐き気、胃のムカつきは風邪のせい?
今日は、頭痛、吐き気、胃のムカつきの症状の高校生が来院されました。
10日ほど前から、頭痛、吐き気、胃のムカつきを訴えるようになり、
それが全く良くならず、ずっと続いているということで、
おかしいと思い来院されました。
風邪によく似た症状ですが、発熱は無いようですし、
鼻水や喉の痛みは特に感じていないようですから、どうやら風邪ではなさそうです。
では一体何なのでしょうか?
・・・
問診を進めていく中で、私にはピンと来る原因が浮かびました。
その疑惑を核心に変えるべく、質問を続けます。
・10日くらい前から体がいつもに比べて重く感じますか?→はい
・最近、ぐっすり寝れていないのではないですか?→はい
・長い時間同じ姿勢で座っていると辛くないですか?→はい
はい、確定しました。
頭痛、吐き気、胃のムカつきの原因は?
頭痛、吐き気、胃のムカつきの原因が分かりました。
確かに風邪に似ていますが、風邪ではなさそうです。
では一体何なのでしょう?
それは、最近のブログによく登場する
『脳の誤作動』
『坐骨の耐久性の問題』
の2つです。
簡単に説明しますと、
脳の誤作動とは、地面よりも少し上や下を地面であると、脳が間違って認識してしまっている
状態のことです。
坐骨の耐久性の問題とは、坐骨は正常ならば、10時間以上は同じ姿勢で座っていられるように
できているのですが、体質として10時間以下(特に問題が出やすい人は1時間や
2時間くらいしか座っていられない)しか耐えられない状態のことをいいます。
今回の症状の発生のメカニズム
では、今回の頭痛、吐き気、胃のムカつきが、どのようにして起こったのかを
検証していきたいと思います。
もともと、この高校生の患者さんは、生まれてから今まで、
坐骨が弱い状態で暮らしてきています。
坐骨の耐久時間が10時間以下の場合、
背骨が重力に対して弱いので、同じ姿勢でじっとしている事ができなくなります。
その状態で我慢して座りっぱなしだったり、立ちっぱなしでいると、
必要以上に背骨に負荷がかかり、骨と骨の間が圧迫されます。
圧迫されると、背骨の中を通っている脊髄(神経)も圧迫され、
筋肉や内臓へ走る神経や、自律神経にも悪影響が出ますので、
この時点で病気予備軍といってもおかしくない状態です。
しかしながら、人間はなんとかその状態でも、異常が出ないようにバランスをとりながら
生活していくように出来ていますので、
なんとか問題が表面に出ないように過ごしていました。
そこに、過渡なストレスなどが原因で、脳に負担がかかると、脳がオーバーヒートを
起こします。
要は先ほどお伝えした、『脳の誤作動』の状態になるということです。
脳の誤作動が起きると、これも坐骨の問題と同様に、
自律神経系に多大な問題が生じます。
そうなると、もともと体の弱い部分に異常が出やすくなるのです。
この高校生の場合は、
体質として背骨が弱い状態でしたので、
首や腰に異常が出やすくなっているようです。
最近は肩こりに悩まされていたようですし、
小学生のころは、腰椎分離症を発症したそうです。
この慢性肩こりや、分離症になる方の多くは、
坐骨の耐久性が弱い方がほとんどです。
今回は、首の骨と頚髄に負担がかかり、症状が強く出ているようです。
頭痛、吐き気、胃のムカつきは、いずれも上部胸椎や頸椎を走る脊髄からの問題と
いえるでしょう。
ちなみに、ウイルスや細菌は、当院の検査には出てきませんでしたので、
やはり風邪ではないといえます。
治療開始!
では、治療を開始します。
原因が分かれば、あとの処置は比較的簡単です。
今回行うことは、
『脳の誤作動』を正常に戻すということと、
『坐骨の耐久性』を10時間以上にすること。
これが、問題解決の9割以上を占めます。
では、治療開始!
・・・
はい、終了!!
治療後の症状の確認です。
『頭痛も消えているし、吐き気もない。 胃のムカつきも取れています。 スゴイ・・・』
1回の治療で、おおよその問題は解決できたようです。
あとは、体質改善に2回ほど通ってもらえれば、完治といえそうです。
病院や整骨院で、原因不明といわれ、
何をやっても良くならないという方は、もしかすると今回のケースみたいに
『脳の誤作動』や『坐骨の耐久性』に問題があるのかもしれません。
もし、あなたの今の症状で、気になる事、聞いてみたい事などあれば、 お気軽にご相談ください。