こんにちは、治療界の根本原因見極め施術家、津島げんき整体院の三輪 匠です。
今日は、胃下垂でぽっこりお腹になってしまう原因についてお話しようと思います。
胃下垂でぽっこりお腹になってしまう原因とは?
通常、胃は腸間膜という膜で支えられています。
さらに、下腹部の内臓や脂肪によって下からも支えられることで正常な位置を保っています。
食事をしても、胃下垂ではない人は、胃が下垂することはありません。
ところが、胃下垂の人は腸間膜の支える力が弱く、
胃が骨盤のあたりまで垂れ下がってしまいます。
ちなみに腸間膜は大腸や小腸も支えていますので、支える力が弱ければ、
胃下垂のみならず腸下垂も引き起こしてしまいます。
この状態で食事をすると、食べた物が胃の底部で溜まってしまい、
その部分(下っ腹)だけが極端にぽっこりしてしまうのです。
また、胃下垂だと胃の働きも弱くなってしまっているので、食べた物をスムーズに腸に移動させる
ことができません。
食べ物が長時間の間、胃に溜まった状態になるため、
このぽっこりお腹の状態になってしまうのです。
胃下垂だとダイエットをしてもぽっこりお腹が凹まない理由とは?
先ほどもお話しましたが、胃下垂の方は、大腸や小腸など他の内臓も下垂する傾向が強いので
ぽっこりお腹がよりきつくなってしまうことがあります。
胃下垂ですと、ぽっこりお腹を解消するために、
頑張ってダイエットをする人もたくさんいらっしゃいますが、
なかなかぽっこりお腹が凹まなくて悩んでいらっしゃる方が、とても多いようです。
食事の量を減らしたり、運動を頑張っているのに、
下腹部だけがいつまでもぽっこりと出てしまうのです。
腹筋や背筋を鍛えても効果が現れず、ウエストにも改善がみられないと
悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。
胃下垂の方は痩せている方でも、ぽっこりお腹に悩んでいるケースが多くみられます。
なぜ、胃下垂の人はダイエットをしてもぽっこりお腹が治らないのでしょうか?
1.胃下垂によって腸下垂、内臓下垂まで起きているから
ぽっこりお腹の原因は、脂肪がついているわけではなく、
下腹部(骨盤内)に内臓が溜まってしまっているためです。
胃下垂は胃が下垂した状態ですが、胃を支えているのは腸間膜で、
腸間膜は他の内臓も支えています。
胃下垂が起こると、胃が下垂したことで圧迫を受けた他の内臓まで下垂して来てしまうのです。
胃のせいで下垂した他の内臓は、最終的には骨盤に支えられますが、
骨盤内は内臓によっていっぱいになるので膨らみます。
逆に、本来胃や他の内臓があった位置には、胃や内臓はそこにはないため凹にます。
ですから上腹部は細く見えて余計に下腹部が目立つことになってしまいます。
2.猫背など姿勢の問題があるから
胃下垂の原因の一つに、猫背など姿勢の問題があります。
姿勢が前かがみになることで、お腹が圧迫されます。
圧迫を受けた胃は居場所がなくなるため下垂してしまうことになります。
また、猫背のような悪い姿勢は骨盤が後屈ます。
後屈した骨盤は腹圧がかかりにくい状態ですから、下垂した内臓が腹圧によって押さえきれず、
より下腹部がぽっこり状態になってしまいます。
これら2つの原因によって、胃下垂の人がダイエットをして痩せたとしても、
ぽっこりお腹は解消されないのです。
姿勢や骨盤の問題も胃下垂に直接的に関係があるため、ぽっこりお腹の根本的な解消には、
ダイエットではなく胃下垂自体を改善する必要があるということです。
ではどうすればいいのでしょうか?
それは次回のお楽しみです。
次回は、『本気で胃下垂を治すなら』をお話します。