こんにちは、治療界の根本原因見極め施術家、津島げんき整体院の三輪 匠です。
今日は、腱鞘炎に苦しむ30代男性が来院されました。
腱鞘炎とは?
腱鞘炎というのはどのような病気なのかを、簡単に説明します。
筋肉と骨は、腱という丈夫なヒモ状の組織で繋がっています。
そして、筋肉と腱が連動して動くことで、
指や手首などを曲げたり伸ばしたりできます。
また、細かい動きをするような部分は、腱の動きをスムーズにしたり、
腱が浮き上がってこないように押さえつけるために、
腱鞘という鞘(さや)に包まれています。
腱鞘炎とは、腱と腱鞘を使いすぎることで炎症を起こした状態だといえます。
また、腱鞘炎は、発生する場所によって名称が変わります。
・指(特に親指)に起こるばね指
・手首に起こるドゲルバン病(狭窄性腱鞘炎)
・ひじに起こるテニス肘(ひじ)
などがあります。
厳密にいうと、テニス肘は筋肉の付着部の炎症であり、
腱鞘炎とは少し異なりますので、分けても良いと思います。
この方の、症状は
左手首の親指側の腱が、手首を曲げたとき突っ張ってしまい
稼動制限がかかるということと、その際に痛みが出るということでした。
整備士さんということもあり、お仕事に支障が出ているようですので、
何とかしてあげたいとことろです。
腱鞘炎の症状
腱鞘炎になると、炎症が起こった部分に
・腫れ
・痛み
・熱感
・曲げ伸ばししにくい
・しびれ
などの症状が起こります。
腱鞘炎の一般的な原因
腱鞘炎の原因が関節リューマチだったりする以外は、
「使い過ぎによる腱と腱鞘の間の摩擦による炎症」
です。
よくある症例としては、
・漫画家さんのように毎日何時間もぺんをにぎっている
・音楽家のように毎日楽器を何時間も弾いたり奏でたりしている
・最近ではゲームのやり過ぎ
・スマホやパソコンのやりすぎ
などです。
また出産後や更年期などに、女性ホルモンのバランスが変化する時にも
なりやすいようです。
どうも女性ホルモンであるエストロゲンが減る時期に
起こることが多いようです。
しくみは、
『本人の持ってる筋力に対して、大きな負担が長い時間加わって炎症が起こる』
ということです。
この方も、整備士さんですので、毎日細かい作業や、
力の必要な作業を繰り返していたのでしょう。
ですが、本当に使いすぎただけで腱鞘炎になるのでしょうか?
仲間も同じ作業をしているのに、なぜ自分だけ腱鞘炎になるのでしょうか?
そんなに体力が無いわけでもないし、
そんなに力が弱いわけでもない。
なのに自分だけが腱鞘炎になったというのは合点がいきません。
じつは、腱鞘炎になりやすい人というのは、
『使いすぎ』以外にも理由があるのです。
事項でお話していきたいと思います。
腱鞘炎になりやすい人の本当の原因とは!
腱鞘炎の原因は、一般的には『使いすぎ』といわれていますが、
じつはそれだけではありません。
使いすぎに加えて、体に異常が起きているために
『腱鞘炎』になってしまうのです。
その問題とは・・・
心臓の血流障害
です!
具体的にいうと、心臓から全身に血液は送られていますが、
この血流が正常ではなくなっていると、体のあらゆる部分に問題が生じます。
それに加えて、『使いすぎ』ることで、酷使してしまった部位に
より一層の負担がかかるので炎症を起こしてしまうということです。
今回のケースは、心臓ということでしたが、
もちろん心臓以外の臓器にも血流障害は起こります。
たとえば、
・肺
・肝臓
・腎臓
・大腸
・脳
などが多く見られます。
病院の検査では出てこなくても、
東洋医学的な考えですと、
健康な状態と病気の状態の間には、『未病』という状態があります。
健康ではないけど、病気でもない状態。
良くは無い状態です。
人間の体というのはすばらしく良く出来ていて、
体に以上があると。お知らせとして、色んな部位に痛みや痺れ、
といった症状を出してくれます。
体に異変を感じたなら、それは体からあなたへの警告です。
きちんとそのサインを見落とさず、
放置せず、
薬でごまかしたりしないで下さい。
腱鞘炎に苦しむ30代男性の経過
この方は、腱鞘炎の原因が心臓の血流障害にありました。
それ以外には、坐骨の耐久力が低下していることくらいでした。
おおよそ、1ヶ月で、坐骨も腱鞘炎も完治する予定です。
まだお若いので、ここでしっかりと治したほうが
今後に人生も安心ですからね。
腱鞘炎まとめ
腱鞘炎の原因としては、
『使いすぎ』が考えられていますが、
実はそれだけではありません。
内臓や脳の血流障害が起こっているがために、使いすぎてしまうと
各筋肉に炎症が起きてしまうという流れということです。
このことを知っているだけでも対象方法が変わりますから重要です。
もし、あなたの今の症状で、気になる事、聞いてみたい事などあれば、
お気軽にご相談ください。